訪問入浴 看護師

私でもできる?訪問入浴看護師の仕事内容について

訪問入浴は医療行為がほぼない!

基本的な看護技術のみ

訪問入浴では基本的な看護技術ができれば問題ありません。

 

基本的な看護技術は、新卒の看護師でも問題なくできる範囲の医療行為です。

 

主にバイタルチェックや状態観察が基本的な看護技術です。

 

訪問入浴の看護師の主な業務は、入浴の可否判断をすること、入浴中の状態観察をすることです。

 

安全に快適に入浴ができるようにサポートをするので、特別は技術は必要ありません

 

コミュニケーション能力の方が大事!

訪問入浴のように、利用者宅にお邪魔して行う仕事では、利用者や家族とのコミュニケーション能力がとても大切です。

 

在宅看護や在宅介護をしているお宅は、介護のためになかなか外に出たり、地域の方とのコミュニケーションを取る機会がありません。

 

そのため、訪問入浴などで看護師や介護士が訪問した際には、相談も含めたくさんの話をしたいものです。

 

家族や利用者との会話から、現在困っていることはないか?普段と違う様子はないか?などを察知して、必要ならケアマネに報告をして、より快適に介護サービスが取れるようにサポートします。

 

また、病棟に入院している患者さんは病院のルールの中で集団生活をしていますが、在宅の患者さんは自分の家のルールがあります。

 

家によってルールは異なりますから、その家のルールに従って行動しなければ、相手はとても不快な思いをします。

 

他人が家に入るということは、少なからずストレスが溜まるものですからね!

 

声かけや挨拶など、コミュニケーションをしっかり取ることで、利用者や家族は、他人が家に入ってくるストレスや、地域に出られないストレスを解消することができます。

 

訪問入浴などの在宅介護の仕事は、スキルよりもコミュニケーション能力の方が大事かなと思います(´∀`*)

 

 

訪問入浴の仕事の手順・仕事内容☆1日の流れを紹介


私は訪問入浴で派遣看護師をしています。

 

月に数回の勤務ですが、8時30分〜17時までみっちり働いています。

 

普段の訪問入浴の仕事の流れについて、私の体験談を紹介します(´∀`*)

 

8時30分〜☆移動

訪問入浴の事業所は、非常勤のスタッフが多いため、出勤時間はバラバラです。

 

そのため、朝の申し送りのようなものはなく、その日に訪問する方のカルテを準備して、各自で情報収集をします。

 

管理者は、利用者さんで入院になり訪問が中止になった方、状態に変化のあった方、受診などで一時的にお休みする方などは介護リーダーと、看護師のその日の担当に申し送りをします。

 

利用者のカルテは看護師用と介護士用に分かれており、それぞれに記録をします。

 

移動中は、次の訪問する方の情報収集をしています。

 

9時〜☆入浴開始

訪問入浴は訪問時間が決まっているので時間厳守で移動します。

 

到着したらすぐに、入浴に使う機材を下ろし準備を始めます。

 

機材の運び込みは看護師も手伝いますが、機材の組み立てやお湯の準備などは介護士がメインで行います。

 

その間に看護師は、利用者や家族から話を聞いたり、状態観察を行います。

 

バイタルチェックをし、寝衣をすぐに脱げるように袖を抜いたりの準備をします。

 

既往に高血圧がある方が多いので、血圧が高く再測定などが必要で、入浴スタートが遅れることがあります。

 

先日は、血圧が190以上もある方がいて、深呼吸を促しても一向に下がらず入浴は中止にして、ベッド上で清拭と足浴をしました。

 

利用者の観察点!

発熱がある方も入浴は中止ですし、普段よりも呼吸状態が悪かったり、痰が多い場合は状態悪化のリスクがあるため入浴中は注意して観察します。

 

入浴中の観察点は皮膚の状態です。

 

ADLが低い方が多いので、褥瘡ができやすく、仙骨・腸骨・踵部などに発赤が見られる方が多いのです。

 

発赤があったり、以前に比べて皮膚状態が悪くなっている場合は、ケアマネへの報告が必要です。

 

エアマットを使用していない場合はエアマットの準備や、家族に体向の方法を再確認します。

 

発赤がある箇所は、お風呂でしっかりと温めたり、マッサージして循環を改善させます。

 

入浴中は状態悪化のリスクが高くなります。

 

入浴を行う部屋はエアコンをつけても、湿度も室温も高く、蒸し蒸しとしています。

 

お風呂に入っていなくても汗が吹き出てくるので、利用者もかなり発汗します。

 

入浴中の血圧の乱降下による脳梗塞や心筋梗塞などのリスク、心機能への不可から呼吸状態悪化のリスクなどがあるため、注意して観察します。

 

入浴中は、介護士と看護師の3人で協力をして、1人は方が冷えないようにシャワーを流し、残りの2人で体や頭を手分けして洗います。

 

背中は入浴中に観察するのが難しいので、入浴後の更衣の時にしっかりと観察しましょう。

 

9時30分〜☆入浴後

入浴は10分〜15分でサッと上がります。

 

入浴後は体温が下がりやすいので、バスタオル・タオルケットで体を包み、素早く更衣を行います。

 

入浴は全裸になると羞恥心があるので、入浴中はタオルやバスタオルで体を覆うようにして、入浴後もバスタオルを上手に使って利用者が羞恥心を感じないように配慮しましょう。

 

創傷処置や胃瘻処置、褥瘡処置の指示がある場合は、更衣の際に行います。

 

湿布や軟膏塗布もこの時に行います。

 

更衣は介護士の手が空けば看護師と2人で行いますが、介護士は機材の片付けなどで手一杯になっているので、看護師1人で更衣を行うことが多いです。

 

ベッド上で臥位のまま更衣を行う時は、ベッド柵を必ず使いましょう

 

更衣の間は、利用者や家族から情報を聞く良い機会でもあります。

 

普段困っていることはないか、状態の変化はないかなど、会話の中から早期発見できるようにしましょう。

 

10時〜☆訪問終了
1件の訪問は60分のお宅が多いです。

 

訪問時間が90分や120分というお宅もあります。

 

入浴に時間がかかるのは、呼吸器装着の方や、複数での入浴介助が必要な方、入浴後の処置が多い方ですね。

 

午前の訪問件数

先日は、8時30分から訪問開始し、事業所に戻ってきたのは13時すぎでした。

 

午前の訪問件数は4件で、昼食も移動の車の中でサッと食べて終わりです。

 

午前に3件なら少し余裕がありますが、4件だとかなり過密スケジュールになります。

 

相当な汗をかくので、飲み物が500ミリのペットボトルではとても足りません!

 

私は2リットルのペットボトルを持参していて、それをコップに入れて飲んでいます!

 

午後の訪問件数

先日の訪問では、午後も4件の訪問を行いました。

 

最後のお宅は、17時すぎまで入浴をしていました。

 

訪問時間が少し遅れてしまっても、快く受け入れてくれるお宅もありますが、1分でも遅れるとクレームを入れてくる人もいます。

 

本当にいろいろな利用者さんがいるな〜と思います。

 

訪問入浴は基本はサービス業だと思います。

 

利用者さんが満足できるようにサービスを行うので、時間は厳守で行きたいところですが、なかなか難しいのが現状です・・・。

 

訪問入浴にも看護記録があるの?

訪問入浴には、病棟のようなSOAPのような看護記録はありません

 

業務日誌のようなもので、利用者のバイタルや皮膚の状態など、観察したことを書き込みます。

 

処置をした場合はそのことも書きます。

 

入浴中の様子や、家族から言われたこと、気づいたことなどを書き、次の訪問の際にスタッフが困らないようにします。

 

看護師は看護用の記録を書き、介護士は介護士用の記録を書きます。

 

この記録を持って、利用者の家を訪問します。

 

移動中や、ケア中に記録が書けてしまえば、事業所に帰ってからの業務は減ります。

 

でも、移動中やケア中に記録が書けなかった場合は、事業所に戻ってから記録をすることになるので、残業になってしまいます。
なるべく移動中やケア中に記録を済ませてしまいたいですね(´∀`*)

 

 

訪問入浴に必要なスキル

スキルよりも体力が重要!

訪問入浴の仕事は医療行為がほとんどないため、必要なスキルはありません

 

安全に安楽に入浴をしていただくためには、体力が必要です!

 

入浴の準備、体を洗う、洗髪、更衣などを手早く、羞恥心に配慮しながらする必要があります。

 

入浴介助は、厚くて湿度の高い部屋で仕事をするので体力を奪われます。

 

風呂桶を車から玄関まで運ぶのはオペレーターの仕事ですが、玄関から室内まで運ぶのは看護師とヘルパーの仕事です。

 

風呂桶はとても重たいので、2人でなければ持ち上がりません。

 

入浴をする際も、2人で利用者の体を支え、ゆっくりとお湯につけます

 

体を支える際に、脱力している方が多いので、全体重が介助者の2人に掛かるため、とても重く感じます。

 

でも、安楽に入浴して頂く為には体を水平に支える必要があります。

 

訪問入浴看護師はスキルよりも体力重視の仕事だと思います。

 

コミュニケーションスキルは必要

介護の職場はスタッフの入れ替わりが激しいのが特徴です。

 

訪問入浴は3人一組で訪問をするので、初めてチームを組む方と1日ずっと一緒に入浴介助を行います。

 

入浴介助はチームワークがとても重要で、1人に仕事が集中してしまわないように、周りの状況を見ながらサポートする必要があります。

 

また、お互いが声掛けをして、事故のないようににしなければなりません。

 

お湯につかるとき、お風呂から出るとき、ベッドに戻るとき、更衣をするときなど、ペアで仕事をするときは、しっかりと声掛けをしないと事故の元です。

 

看護師は常に、利用者の右側に来るように立ち、状態観察や入浴の介助を行います。

 

初めて会うスタッフと一緒に行動するわけですから、お互いがしっかりとコミュニケーションを取ることが重要ですね。

 

 

訪問入浴に必要な知識は少ない


訪問入浴に必要な知識は少ないと言えます。

 

未経験で知識がなくても、仕事内容や手順を覚えれば、問題なく仕事に入ることができます。

 

異常の早期発見のための知識

利用者は脳梗塞・脳出血の後遺症など、介護ニーズの高い方が多いです。

 

脳梗塞や脳出血は、いちど発生すると、再発のリスクが高まります。

 

脳出血や脳梗塞の前兆や症状などの知識があれば、異常を早期発見でき、救命率が高まります。

 

流涎が多い、体が片方に傾く、手足のしびれ、呂律が回らない、頭痛、気分不快、食欲不振、嚥下困難など、脳梗塞の前兆が見られたら早めに受診の必要性を判断し、ケアマネに連絡を入れましょう。

 

脳出血や脳梗塞は早期発見・早期治療が重要な疾患なので、前兆としてどのような症状が起きるのか知識を持ち、早期派遣に努めましょう。

 

介護保険の知識

訪問入浴を利用されている方は、看護師にその他の介護サービスの事や介護保険について相談してくることがあります。

 

ショートステイに預けたい、短期入所させたい、老人ホームやと特養に入りたい、介護度の再認定を受けたい、主治医を変えたいなど、あらゆる相談をしてきます。

 

介護保険の制度について理解していないと、アドバイスをする事もできませんし、「調べておきます」と毎回言っていては、信頼関係を築くことも出来ません。

 

介護保険の基礎知識や、医療保険との違いなど基本的な知識があった方が良いと思います!

 

 

入浴の前後は吸引が必要なケースもある


入浴の前後では吸引が必要となる方も多いです。

 

体を動かしたら、入浴で温まり加湿されると、痰の量が増えたり、痰が出やすくなるからです。

 

在宅介護を受けているお宅では、ポータブルの吸引機が設置されていることが多いです。

 

バイタルチェックの際に呼吸音を聞き、雑音が聞こえたり、むせが見られたら、吸引を行いましょう。

 

吸引している姿はとても苦しそうに見えますよね。

 

家族は普段は自分たちで吸引をしている方が多いのですが、他人が吸引している様子を見るのは辛いものです。

 

たとえ意識レベルの低い方であっても、吸引の前後は利用者や家族に話しかけながら行いましょう。

 

吸引の手技を確認

吸引前には痰があるそうな位置を確認しましょう。

 

カテーテルは滑りにくいと痛みがあったり、出血することがあるので、吸引圧をかけたら水道水を吸って、カテーテルを湿らせてから吸引をしましょう。

 

吸引圧は、150mmhg(−20kpa)に設定し、痰が確認された場所にカテーテルを挿入します。

 

1回の吸引は10秒以内とし、利用者の負担や苦痛が軽減されるようにサポートします。

 

吸引でも痰がとりにくい場合は、入浴後にもう一度ステートで呼吸音の確認をし、痰が引きにくい場合は、体向を変えてタッピングをしたり、喀痰がしやすいようにサポートしましょう!